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2018.2.5

鉄砲撃ち

子供のころに食べたすき焼き、親子丼の味は何十年も経った今でも覚えている。鴨、ウサギ、キジの肉だ。父が鉄砲撃ちをやっていた。ものごころが付いたころから慣れ親しんだ母の味だ。6歳の息子と一緒にこたつで狩猟読本の鳥の写真を眺め「キジのメスは撃っちゃだめ。きれいなオスは撃ってよし。」とクイズをやった。

狩猟解禁日の朝、先輩猟師に鴨撃ちに連れていってもらった。鴨は命がけで俺が撃った弾をよけて逃げて行った。「そのうちあたるようになるわ」先輩猟師から分け前のマガモを1羽もらった。家に帰って肉にした。休みの日、肉を串に刺してグリルで焼いた。子供に勧めたが「おえ」と言って逃げて行った。ぱりっと焼けた皮の香り、野性味を帯びた歯ごたえのある肉。若き親父の姿を思い出す。もっさもっさと降る雪の中、雄犬のセッターを従えかんじき履いて裏山を登ってゆっくり登っていく。小学生の俺は2階の窓越しに父の姿を追う。夕方身体から湯気を立てて親父が帰ってくる。重いザックから獲物がどさりと落ちる。血だらけのウサギや鴨をみて目を輝かせた。大分遅かったが俺はこの年になって親父の真似をし始めている。不思議なことだ。

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特別養護老人ホーム いなほ園 岩野

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